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オフィスデザインのレイアウト・内装工事に関するブログ

更新日:2023/10/11

パーソナルスペースとは?オフィスを今より快適な仕事環境するためのコツ

パーソナルスペースとは、他人の侵入を不快に感じる心理的な空間のことです。

パーソナルスペースが狭いオフィスにいると、モチベーションや生産性の低下につながりますので、レイアウトの変更をおすすめします。

ここではパーソナルスペースの意味や男女差について解説します。

オフィスレイアウトを考える際、必ず押さえておきたいポイントのひとつが「パーソナルスペース」です。

パーソナルスペースが十分確保されたオフィスは社員にとって居心地が良く、モチベーションや生産性の向上につながる効果が期待できます。

そこで今回は、オフィスレイアウトに欠かせないパーソナルスペースに関する基礎知識や男女間の差について、わかりやすくまとめました。

社員にとって快適なオフィスづくりを目指している方は、ぜひ参考になさってください。

パーソナルスペースに必要な距離感とは

パーソナルスペース(Peasonal space)とは、他人に入ってきてほしくない、自分だけの空間のことです。

別名「パーソナルエリア」「対人距離」とも呼ばれており、この空間に自分以外の他人が入ってくると、強い不快感や抵抗を覚えます。

たとえば、多くの人は人混みや満員電車を嫌いますが、これは自分のパーソナルスペースを満足に確保できないためです。

逆に、パーソナルスペースを十分に確保できる環境下では、人の心は安定し、ストレスフリーで過ごすことができます。

パーソナルスペースの範囲には個人差がありますが、アメリカの文化人類学者エドワード・ホール氏は、相手との関係性ごとにパーソナルスペースを以下4つのカテゴリに分類しています。

公衆距離

駅や公園、街中といった公共の場において、不快感を覚えない距離のことです。

周囲にいる人は自分と面識がなく、ただ偶然その場に居合わせた赤の他人ですので、半径3.5m以上のパーソナルスペースが必要とされています。

社会距離

知らない人と会話したり、個人的に親しくない人と同じエリアにいたりする場合に推奨されるパーソナルスペースです。

たとえば、街中で道を聞かれたり、職場で上司と話したりするときは、会話に困らない程度(1.2~3.5m)程度の距離を空けるのが適切とされています。

個体距離

親しい友人や同僚など、心を許せる相手と接する際のパーソナルスペースです。

手を伸ばせば届く距離(45cm~1.2m)で、会話を交わすのはもちろん、相手の表情もはっきり読み取ることができます。

テーブルをはさんで向かい合ったり、デスクをつなげて横並びに座ったりしても、お互いに不快になることはありません。

密接距離

相手との距離が45cm以内の密接距離が許されるのは、家族や恋人など、ごく親しい人の間だけです。

いわゆる「ゼロ距離」で、パーソナルスペースはほぼ存在しません。

親愛の情を抱いている相手ですので、安らぎや幸福感を抱きます。

逆に、親しくない人が密接距離に入ってくると、強い嫌悪感や不快感を覚えたり、場合によっては恐怖感や警戒心を抱いたりします。

パーソナルスペースは男女で差がある

パーソナルスペースは、育った環境や性格といった個人差によるところが大きいですが、男女間でも明確な差があります。

男性の場合

男性の場合、パーソナルスペースは縦(前後)に広く、横(左右)に狭い楕円状になっています。

両隣から距離を詰められたり、話しかけられたりするのは割と平気ですが、正面からぐいぐい近寄ってこられたり、後ろから突然声をかけられたりするのは苦手です。

女性の場合

一方の女性は、縦横の差がなく、360℃どの方向でもパーソナルスペースの範囲は変わりません。

左右のパーソナルスペースが狭い男性は、女性と接する際に横からいきなり距離を詰めてしまいがちですが、女性からは不快に思われる可能性が高いので注意が必要です。

パーソナルスペースが狭いと心身に起こる影響について

相手との関係性に応じた適度なパーソナルスペースを確保できない場合、人は強い不快感を覚えます。

パーソナルスペースに侵入された時の人の心理・生理的反応を調べるために行われた実験では、モデルが被験者との距離を段階的に詰めていったところ、距離が縮まるにつれて不安や緊張、心拍数などが上昇したことが確認されています。[注1]

なお、緊張や心拍数に関しては、モデルが被験者と目を合わせているとさらに上昇するという結果も報告されています。

[注1]文京学院大学:パーソナルスペースへの侵入に対する心理・生理的反応-接近者の印象による影響
https://www.u-bunkyo.ac.jp/center/library/image/kyukiyo7_nose.pdf

パーソナルスペースを確保するとストレス軽減になる理由

オフィスにおけるパーソナルスペースのストレスは、レイアウトを変更することで軽減・改善することが可能です。

島型オフィスのデメリット

従来の日本のオフィスは、デスク同士をつなげて1つのグループを作る「島型オフィス」が主流でした。

しかし、島型オフィスは向かい合った人の視線や、両隣に座っている人との距離の近さが気になるというデメリットがあります。

オフィスで働く人同士のパーソナルスペースは「社会距離」に該当しますので、島型オフィスを解体し、1.2m以上の距離を空けてデスクを配置すれば、社員ひとりひとりが快適な環境下で仕事に打ち込めるようになります。

パーソナルスペースを重視したレイアウトとは

パーソナルスペースを十分に確保できるレイアウトのひな形としては、ひとつの方向にデスクを向けて並べる「スクール式」や、デスクを背中合わせに設置する「背面対向式」などがあります。

ただ、いずれの場合も島型に比べると一人当たりのスペースが大きくなるため、同じオフィスを使ってレイアウトを変更する場合は、デスクの配置や動線などに工夫を施す必要があります。

限られたスペースを有効活用して、社員ひとりひとりのパーソナルスペースを確保したいのなら、その道のプロにオフィスレイアウトの変更を依頼することをおすすめします。

関連コラム:オフィスレイアウトの種類【デスクの配置編】
https://hatarakuba.kurodaseiseido.co.jp/column/post-1131/

一定の距離感を確保して快適なオフィスにしよう

人は自分のパーソナルスペースに侵入されると、不快感や不安、緊張感を覚えるようになります。
ストレスを感じたまま仕事をすると、生産性やモチベーションの低下につながりますので、社員同士のパーソナルスペースが不十分だと感じたら、オフィスレイアウトの変更を検討しましょう。
「ハタラクバデザイン」では、オフィスデザインやレイアウトを通して、企業が抱える問題の解決を目指します。豊富な経験と実績を活かし、お客様のニーズに沿ったオフィスレイアウトを提案させていただきますので、オフィスデザインやレイアウトにお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

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この記事の監修者

ハタラクバデザイン 編集部

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